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サマータイム メリット デメリット

サマータイムが東京オリンピックに向けて2019年、2020年の2年間のみ実施することを政府が検討しているというニュースが最近飛び交っています。

具体的には2時間時計を早くする、ということらしいです。

つまり現在午前6時起床、9時に出社という生活をしている場合、

実質午前4時起床、7時出社という生活をした上で

時計は6時、9時に針を合わせるということになります。

今のところ国民の大多数が反対のようなので、

実現する可能性は少ないのかもわかりませんが、

個人的には大反対です。

まず、夏の期間だけ2時間差を導入することにより、

生活習慣が乱れ睡眠不足に陥り、

サマータイムの時間に身体が慣れてきた頃に

また時計がもとに戻るので、

結局また生活のリズムが狂うということが考えられます。

一個人ではなく、これを国民全体でやるとなると、

国民一人あたりの生産性が大幅に低下するという懸念が残ります。

夏期間を1時間だけ早くするという会社に友人が勤めていますが、

結局1時間早く出社しても退社時間は変わっていないようです。

単に労働時間が増えるだけということですから、経団連がサマータイムを

推し進めているのは労働者をこき使いたいだけなのでは?

という見方さえ出てくると思われます。

ここまでデメリットばかり語りましたが、

メリット面についても触れてます。

サマータイム推進論者によるサマータイムのメリットとは?

・照明時間の短縮による省エネ効果

・経済の活性化

・余暇の充実

ということらしいですが、照明時間の短縮で得られる省エネ効果は高緯度地域には

ある程度の効果が考えられますが、中緯度地域にはあまり効果がありません。

またそれによるエネルギーの節約は石油輸入量の0.5%ほどという試算もあります。

国民全体で苦心して導入する制度のメリットとして

はあまりにも効果が薄いと言わざるを得ません。

経済の活性化と余暇の充実についてですが、

仕事を早めに切り上げることにより

早めに飲みに行ったり、趣味の時間に使うことができるので、

国民の消費量が増えると期待されています。

しかし、前述したように睡眠不足に陥る人が増えることで仕事の生産性が

減り、結局仕事が終わらなければ終わるまでやるということになります。

私の友人のように結局夏の期間は1時間労働時間が増えただけ、

ということと同じようなことが日本中で起きるでしょう。

働き方改革で日本人の働き方の改善をはかろうという政府の意識は

確かに感じられますが、来年からサマータイムを導入するにあたっては

あまりに時期尚早と言わざるを得ません。

最後に決定的なことを一つ。

実際にやるにあたってです。

日本のコンピュータにはほぼ時計のシステムが組み込まれていますが、

そのほとんど全てがサマータイムを想定していません。

来年から実施となると多くの人材がサマータイム導入に駆り出されることになります。

本来やるべき業務ではなく、本来やる必要のないことに多くの労働力をさくことが、

はたして経済の活性化と言えるのでしょうか?

はっきりいってめちゃくちゃ大変ですよ?

仮にサマータイムを導入できたとして、システム屋は儲かるでしょう。

でもそこに何か生産性がありますか?

あるとは思えません。

全く生産性のないことに多くの資金と人的資材をさくことになります。

経済は回るのかもしれませんが、国際的な日本の競争力は養えますか?

単に面白いからやろうと言って何の知識もない人が

言っているだけに感じてならないのですよ。

これを推し進めているのがそもそも政治家ではなく経団連っていうのが、

おいおい、日本大丈夫か?

って感じるところですね。

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